能動的学習

今日はちょっとしたヒラメキを実装したくなり、 Scheme をたくさん使った。 Scheme は大好きな言語ではあるが、文法が理解できる程度で、まだまだ応用段階にいたっていなかった。実際に、解きたい問題を解決するために使ってみると、Scheme に対する自分の無知がいろいろとさらけ出されてくる。

やはり、本物の知識は、能動的な学習からでないと得られない。記憶力の弱い自分はなおさらだ。本を読むだけ、Webを見るだけ、授業を聞くだけのような、受動的な学習だけでは、明日にはほとんどわすれてしまう。しかし、実益を得るための能動的学習は違う。知識が体に染みわたっていく感覚を覚える。いわゆる、体で覚えるというやつだ。

初学としての受動的学習は、もちろん大切だ。無知から実践することは、基本的に効率が悪い。だが本当に大切なのは、その受動的学習をいかに早く能動的学習に切り替えるかだ。当たり前といわれれば、当たり前なのだが、これが一番むつかしい。

能動的学習にいたるには、その価値に見合うだけの“動機”が必要だからだ。天才が、天才たる由縁は、その“動機”作りのうまさなのだろう。